「新米、お母さんへ」

 初めての子供を育てるのは、何も分からなくて不安でしょう。
 しかし、このことを忘れないで!

 動物は、なぜ子供を育てられるのですか?
 誰かに教わっているのですか?

答えは、赤ちゃんが全て持っているのですよ!
どこかに、マニュアルがあるわけではないのです。自分の子供をよく観て、心の声を聞いて欲や不安を捨て、一心不乱に育ててください。
 そう。まるで、観音様のように!
 がんばれ! 新米お母さん!


  観音様の写真をいつも見える場所に飾ってみては?




言葉の大切さ

 デラウェア大学のロバータ・ミチニック・ゴリンコフ教授の著書『赤ちゃんはこうして話す』によれば、妊娠7ヶ月で母親が胎児に「こんにちは、赤ちゃん。今日も元気?」と話しかけるたびに胎児の心拍数は上がり、話し終わると下がると報告しているのです。
 そして、生後わずか4日の赤ちゃんも母親と別の女性の声を聞き分け、生後2週間ほどたてば、父親と別の男性の声も区別できると言うのです。

少なくとも生後6ヶ月までは、環境よりも本能が主要な役割を果たすと、ノースカロライナ大学医学大学院のスチュワート・テプリン准教授は言っています。赤ちゃんが、言葉を学ぶ力は遺伝子に組み込まれているのだと・・・。
 しかし、この能力の有効期限は、生後1年間。
 親が心がけることは、胎児から1歳までに日本人としての言葉を聞かせることだそうです。それも、お母さん、お父さんの声で・・・それには、「日本昔話」や「童謡」を聞かせ続けることが良いかも知れませんね。


 食育の大切さ

 食べ物の好みは、かなり早い時期に作られるそうです。将来的な好き嫌いは、妊娠中や授乳期間中の母親の食生活が影響すると、フィラデルフィアのモネル・ケミカル・センシズ・センターのゲリー・ビーチャム所長は言っています。
 妊娠7〜9ヶ月には味覚が機能し始めているのだそうです。
だからこそ、この時期の母親は、食べ物だけではなく、タバコやアルコールの摂取は慎重にしたほうがよいでしょう。


 スキン・シップの大切さ

赤ちゃんの五感の中で、重要度が一番高いのが触感で、何と妊娠10週ごろには、皮膚に神経細胞が現れてくるそうです。
マイアミ大学ティファニー・フィールドの研究によれば、マッサージは、未熟児の体重の増加促す効果があると言っています。
これは、未熟児に問わず、肌と肌で触れ合いことにより、赤ちゃんはぐっすり眠り、イライラしなくなる傾向が見られるようです。


 多くの危険から赤ちゃんを守る

子育てをしていく中で、多くの不安が常に待っています。ウイルス性の病気やアトピー、アレルギー、喘息といった病気。「成長は、正常なのか?」。「この子は、社会に適用していくのだろうか?」といった社会性の不安。
不安や心配をあげれば、数限りないでしょう。
しかし、親の対応が正しければ、この不安は赤ちゃん自身が乗り越えてくれるのです。
では、正しい親の対応とは?
それは、自然の法則通り、赤ちゃんと接していけばよいのです。
赤ちゃんは、「オギャー」と生まれて、全てが初めての体験です。それに、対して、自分自身でその扉を少しずつ開けていきます。
親は、そのタイミングで少しずつトレーニングさせていけばよいのです。
例えば、離乳食の場合、これを親の都合で急がせる必要はないのです。母乳以外の食べ物や飲み物は、赤ちゃんにとって全て未知の存在です。だからこそ、初めてのときは、すべてアレルギーを起すものと思っていてください。
そのアレルギーに少しずつ慣れさせるように離乳食を行っていくことが大切なのです。一時的にアレルギーが出ても心配ありません。その場合は、少量から慣らしていけばよいのです。