「遺伝子に合った人生を生きていますか?」

 現在の人類の生活は科学の進歩とともに大きく変化を遂げました。
食べ物は、季節や場所に関係なく何でも食べられるようになりましたし、環境も緯度や気圧に関係なく、一定の温度や湿度の中で生活できるようになりました。
それもたった1世紀(100年)の間でのできごとです。

さて、この変化に遺伝子変化は、ついていけているのでしょうか?
答えは、「ノー」です。
つまり、遺伝子に合わない食べ物を食べ、環境下で生活しているからこそ現代病のような難病が増えてきたのではないでしょうか?


 我々が、先祖を大切にする理由はなぜなのでしょう?



① もう一度、「あなたの体質は?」
  では、環境に適してきた人類の歴史を考えたときにあなたの体質は、
どういった体質でしょう?その体質を決めているのは、あなたの遺伝子?そう、まずは血液型です。
あなたがO型ならば原住民的な体質だし、A型であれば農耕民族的な体質だし、B型であれば遊牧民族的な体質だし、またAB型であれば新人類なのです。
また、唾液が出やすかったりする分泌型の方は、感染症に強かったり、非分泌系の方は、非常に風邪や食中毒といった感染症にかかりやすかったりするのです。



② カーボンタイプとプロテインタイプ
遺伝子と体質の話は、少しはおわかりになっていただけたでしょうか?実は、人間の細胞には、DNAを含む核の他に、他の生物も取り込んでいるのです。
 その代表例は、ミトコンドリアです。我々の細胞内にミトコンドリアといった他の生物を取り込むことにより、共存しているのです。
このミトコンドリアの仕事は、我々が取り入れた糖をエネルギーに変えることでそれにより我々は生きることができるのです。しかし、ここにも体質があり、生活した環境からそのエネルギーをたんぱく質(動物性が中心)に依存した時代と、植物の糖質(でんぷん等)に依存した時代があったのです。
それにより、たんぱく質をうまく利用するタイプ(プロテインタイプ)と糖を効率よく利用するタイプ(カーボンタイプ)に別れていったのです。




③ 「爆発的感染性病」(2型糖尿病)が増えている理由
では、プロテインタイプの方が、糖質を多くとる場合、また、カーボンタイプの方がたんぱく質を多くとる場合、どういったことが体内で起こるのでしょうか?
プロテインタイプの方が、糖質を取りすぎた場合、そのものをエネルギーに変えるシステムがうまく働かないため、余分な糖質をすぐに脂肪に変えようとし、主に内臓脂肪に変化させてしまうと考えられます。
また、カーボンタイプの方がたんぱく質を取りすぎた場合、全身の血管から細胞に取り込まれ、全身の脂肪として蓄積されるのではないかと考えられるのです。
どちらにしても、体質に合わないものの取りすぎから肥満体質になり、それが不分泌型(甲状腺ホルモン・アンドロゲン・インスリン・成長ホルモン・ストレスホルモン等をブロック)の体質に変化してしまうことにより、感染に対する分泌型の防御機能を弱めている(脂肪に細菌やウイルスを取り入れることによる防御機能に変化)のではないかと思われるのです。
これが、2型糖尿病が急激に増加している原因なのです。そして、その体質がゆえに感染症を併発させているのでしょう。



④ BMR(基礎代謝率)と体質の関係
なぜ、肥満になるのか?簡単にいうと、我々が体に入れるエネルギーが我々の生活で使うエネルギーよりも多いからなのです。この、我々が使う最低限のエネルギーを基礎代謝といい、それは、筋肉(たんぱく質)との関係が強い。体質とこのBMRの関係は、体質に合った食事(カーボンタイプ・プロテインタイプ)を取ってさえいれば、脂肪ではなく筋肉(特に遅筋)が増えることにより、このBMRがあがるといったデータが報告されています。


⑤ アレルギーのもと「レクチン」

全ての食べ物には、レクチン質があり、実はこれが血液型と大きな関係があるのです。実は、食べ物が持っているレクチンと血液型が合わないと、腸のじゅうもう突起を傷つけてしまうとともに、自己を攻撃する抗体を作りやすくなるというのです。
確かに、我々の血液型は食生活とともに変化を遂げてきました。その影に食物が持つ「レクチン」に大きく影響を受けてきたことは十分考えられます。
これは、『食べ物は「毒」である』という、東洋医学の考え方にも共通する部分ではないかと思われます。我々の進化は、その「毒」をいかになくして「栄養」として取り入れるかが重要なテーマだったのかも知れません。



⑥ 体質(血液型)と病気の関係

カーボンタイプとプロテインタイプは、実は血液型との関係が強く、A型・AB型は、カーボンタイプ。O型・B型は、プロテインタイプの体質の方が多い傾向にあります。これにより、実は、病気の原因も異なるのです。例えば、心臓病を例にあげると、O型・B型の心臓病は、植物の脂肪(コレステロール)が原因ではなく、体内の脂肪(炭水化物の取りすぎによる脂肪過多)が原因で起こりやすいのですが、A型・AB型は、食べ物から吸収するコレステロールが高いと心臓病になりやすいのです。これは、プロテインタイプでは、「糖」を体内でエネルギーに変える能力が低いために、体内に糖が入ると「脂肪」にかえる装置が働くからなのです。
このように、体質によって原因が異なり、それによって予防方法や治療方法をかえなければ効果は見られないのです。



⑦  遺伝子 血液型「O型」の体質とは?

O型の歴史は古く、遠くクロマニョン人までさかのぼります。当時は、狩猟を主にし、小動物や木の実、魚介類を食べて生活していました。それにより、どんなものも消化する丈夫な消化器系と、食べ物からの菌や寄生虫を除去するための胃酸等の強い免疫力を持っていたのです。

O型の血液型は、これらの歴史を遺伝子に組み込まれていることにより、当時の習性や体質をそのまま受け継いでいると考えられるのです。その習性が実は性格の基礎を司っていて、体質が腸に合う食べ物、合わない食べ物を決めていると考えられるのです。

O型の人の性格は、狩猟時代の生きるための経験がすり込まれていて、外交的で自分の気持ちを表現するのがうまいのです。
瞬時の判断力、決断力が鋭く、強い競争心と大胆だが非常に分析された行動力を持つのが特徴といえます。
ただ、極度のプレーシャーに弱く、それが続くとストレスホルモン(カテコールアミン等)の調整ができなくなり、ドーパミンドーパミン水素化酵素のバランスがくずれ、パーキンソン病統合失調症躁うつ病になりやすくなるので要注意です。
また、食べ物で言うと、肉類や魚介類、果物、野菜などは非常に合いやすいのですが、穀物や豆類、乳製品は、ほとんど食べる習慣がなかったので、腸を傷つける傾向にあり避けたほうが良いでしょう。特に小麦(パン等)は要注意です。


⑧  「O型」に多い病気とその為の食事療法
○ 胃食道逆流症
もともと、O型は胃酸の分泌量が多い。それに加え、酸味の強い食品や刺激の強い食品(コーヒー・紅茶・ミント・チョコレート等)、砂糖や甘いお菓子をとりすぎることに胃酸が出すぎることにより、それが逆流をおこすのです。その場合は、しょうが汁を飲ませるとよいでしょう。

○ 潰瘍
潰瘍の原因は、バクテイアだと考えられています。その中で有名なのはピロリ菌です。
ピロリ菌は、我々の胃の中で共生しているわけですが、ピロリ菌にも好きな血液型があり、それがO型なのです。
このピロリ菌から、胃を守る物質は海藻類に含まれている場合が多く、海藻類を多くとることをおすすめします。また、タイムヤオレガノローズマリーの葉なども効果があります。

甲状腺障害(バセドウ氏病等)
ストレスにより、ホルモンの分泌障害がおこり甲状腺に炎症を生じたのが甲状腺障害です。
予防には、冷たい水にすむ油ののった魚をとるようにしましょう。
また、乳製品は、消化が難しく炎症を促進させる恐れがあるので、できるだけとらないようにしましょう。


⑨ 遺伝子 血液型「A型」の体質とは?


人類が、安定した食べ物を確保する為に、河川の近くに集まり農業を通じて村社会を形成しだした時に、突然変異を起こして誕生したのがA型なのです。
A型の方は、規則的で調和の取れた生活を好み、変化や異常な興奮状態の環境では、そのストレスに耐えられない性質を持っています。
それによりストレスによる心肺疾患や癌、ストレスホルモン(コルチゾール)の過剰分泌により糖尿病にかかりやすいといった傾向が報告されています。
 A型の方の健康法は、まず規則正しい生活をおくる事が重要です。特に睡眠時間と起床時間、食事の時間を定めることにより、心身ともに安定させることができるのです。
また、食事は、植物性の物を中心として、玄米といった穀物及び大豆のような豆類をしっかりとりましょう。
特に、肉類は消化しづらく腸に負担をかけますので控えめにしましょう。
また、なるべく「腹八分」の食事に心がけ、よく噛むことが大切です。


⑩  A型の体に害をもたらす「レクチン」 
 
   ナス科の野菜(ナス・トマト・ジャガイモ・ピーマン・とうがらし・たばこ)・小麦・とうもろこし・バナナ・オリーブ・いんげん豆は、なるべく避けましょう。また、肉類・いか・かき・ホタテ・エビも控えた方がよいでしょう。

⑪  A型の方を病気から守る方法
   ストレスホルモン(コルチゾール)を下げるには、イチョウ葉や銀杏がよいでしょう。
また、癌や糖尿病を予防する為には、腸の環境が大切です。
そのためには、発酵食品を多くとったり、乳酸菌生産物質を取るようにしましょう。
にんじんやほうれん草、ブロッコリーなどビタミンAを含む食べ物も腸に大切です。


⑫  遺伝子 血液型「B型」の体質とは?

   食べる為の狩猟から、家畜を放牧させるといったあらゆる生活環境に対応する為に、遺伝子を変化させたのがB型です。
それにより、B型には変化の激しい状況に対応する力と力強く生きる力が遺伝的に備わっているのです。
 B型は、非常に想像力豊かで、どんな時でも楽しむ能力を持ち合わせているのですが、自分を束縛されるストレスに弱く、そのストレスが続くと、コルチゾール値が高くなり自己免疫疾患にかかりやすい。
また、鶏肉やそばなど、特定の食物に含まれるレクチンに過敏に反応するため、炎症を起こしやすく、X症候群にかかりやすい。
また、ゆっくり成長しとどまるウイルス(多発性硬化症慢性疲労症候群、等)に感染しやすい。


⑬  B型の体に害をもたらす「レクチン」
    鶏肉、とうもろこし、そば、レンズ豆、ピーナッツ、ごま、トマトは要注意!
炭水化物は控えめにして、たんぱく質をとるようにしましょう。


⑭  B型の方を病気から守るには

    B型は、型にはまることや厳密な規則に、直線的な思考にはストレスを極端に感じます。
しかし、創造的な自由な時間を持たせたり、リラックスできる時間を持たせることで、驚異的な回復力をみせるのです。
また、朝は早くから活動させ、睡眠をしっかりとることによっても、体の回復力は早いでしょう。
ミネラルやビタミンの消費が早いので、ビタミンCやビタミンB群、亜鉛マグネシウム、CoQ10、Lカルニチン、リポ酸、をとるように工夫しましょう。疲労時には肉(ラム・マトン・牛)の赤身の部分もとるとよいでしょう。


⑮  遺伝子 血液型「AB型」の体質とは?

 いまだ進化の途中とされるAB型は、まだ1000年ぐらいの歴史しかありません。
全人口の2〜5%のAB型は、カメレオンのような性質をしています。
周囲の環境によって、他の血液型の性質をまとってしまうのでわかりずらい血液型ともいえるでしょう。
AB型のストレスホルモンはO型に似ていますが、消化器系はA型に似ています。
しかし、肉類においてはB型の消化機能に近く、一酸化窒素の反応もB型に近い。つまり、A型は、動物性たんぱく質を必要としているのに、胃酸が少ない為効率よく肉類を消化できないのです。
また、腸のアルカリフォスターゼが少ない為たんぱく質を巧く処理できません。

⑯  AB型の方を病気から守る方法

 AB型の人は、自分を喜んで受け入れてくれる環境で、社会性を養うので、激しい競争や営業のような職種は、避けたほうがよいでしょう。
また、目標や計画をしっかりと立てることに結果を出す血液型でもあるので、日々見直す時間(リラクゼーション)をとるとよいでしょう。
食事は、カフェインやアルコールは避け、たんぱく質は肉ではなく魚(白魚は避ける)からとるようにするとよいでしょう。
AB型の人は、怒りや攻撃性を内に秘める傾向にあるため、そのストレスによって、病気になりやすいので自分を表現できるボランティア活動やスポーツなどに取り組むことがストレス解消につながるでしょう。