「胎内空間」
あるSF映画で、怪我や病気をした人間が水槽の中で治療されているシーンがありました。
しかし、これはあくまでも想像の世界の話なのでしょうか?
我々は、母親の胎盤の中で育ち生まれてきます。
胎盤の中は、胎児の出すおしっこ、つまり温水で満たされ映画のシーンと同じ状態が保たれているわけです。
以前、読売新聞で茨城県取手市のタップスイミングとりでスクールの水中運動療法の記事が記載され、水中を歩くだけで、腰痛がとれたり、血液中の数値が改善されたりといった内容が取り上げられていました。
実は、水こそが我々の体を再生させる21世紀の画期的な治療なのかもしれません。
胎児だったときの自分を、想像してみてください!
「水中運動」の話し
今、多くのプールで歩かれている人を多く見るようになりましたが、なぜここまで水中運動が普及してきたのでしょう。
それは、水中運動が持っている効果にあるのです。
水中運動は、次のような効果が認められるのです。
【水中運動 10の効果】
1.浮力によって、腰や関節に負担をかけずに運動をすることができる。
また、関節包などに適度な刺激を与えることにより、循環が良くなることにより、適量の分泌液により痛み物質等を流す。
2.水圧により血液の循環を助け、体にたまっている疲労物質等を対外に排出する能力をアップさせる。
3.水の抵抗により、個人の体力に合った負荷を水自体が調整してくれる。常に全身運動を維持してくれ、全身の筋力アップにつながる。
4.水温が31度前後(季節により変わる)に設定されているため、常に筋肉が動き、効率的なエネルギーを体自体が産出してくれる。
現在問題になっている低体温症の予防になる。また、自律神経の調整も行うので自律神経失調症の予防にもなる。
5.腸内活動を活性化する。腸はパイエル板を中心とし免疫の中枢である。
プールを歩くことで腸内の蠕動運動を促進させ免疫力を強化することができる。
6.水中でのリラックス効果。水中運動中は、水の効果により副交感神経に刺激を与えリラックス効果がでてきてストレス解消につながる。
また、それにより血圧等が下がるといった現象が現れる。
7.骨盤の矯正
水中では、浮力により骨盤に10分の1ぐらいの体重しかかからない。
その中で、骨盤をひねる運動をすることにより骨盤のまわりの筋肉に均等に刺激を与えることができ、骨盤のゆがみを矯正できる。
8.重心の矯正
水中に入ると猫背の方も背筋が伸びる。
つまり、水中ではバランスを取らなければまっすぐ歩けない。
また、まっすぐ歩こうとすると重心をしっかりとコントロールするしかないので、水中を歩くだけで重心の矯正につながる。
9.脳内の活性化
水中運動は、体全身からの刺激やまた普段使わない刺激を処理するために、脳内細胞が活性化される。
それによりいろいろな機能(視覚・聴覚・平衡感覚・記憶・他)が活性化してくる。
10.若返り
総合的に全身の代謝がよくなり、結果的に若返りの現象が見られる。