「がんばってきたあなたへ」

 戦後、日本はゼロから多くのものを生み出しました。その根底には「日々の生活に対する不満」がバネになり、失うものもなく、比較しようもないからこそ人にも慈愛をもってがんばれたのでしょう。

しかし、満たされてしまった現在はというと、不満が不服にかわり、慈愛が憎悪や嫉みに変わってしまいました。手作りの味を忘れてしまった子供たちにどうやって慈愛や喜びを教えていったならば良いのでしょうか。



   あなたは、「おふくろの味」を忘れていませんか?


「メンタルストレス・カウンセリング」の話し

 神戸で食養指導をされている冨田哲秀先生が、アメリカの心理学者エリック・バーンエゴグラムと東洋思想の五行説の一致を発見し、食事と心、病気の関係を導き出すために開発されたのが我々の考え方のベースになっている考え方が「エゴギョウ」。
 この考え方の基本は、現状の本人のストレス度合いを、社会性のストレス・欲望を実現するストレス・過剰愛情のストレス・自分を律するストレス・八方美人的なストレスの5パターンに分け、その度合いとそのストレスを解消する食べ物との関係、それから派生する病気の傾向をみることができるのです。
 その理論を実際のカウンセリングに応用させたプログラムが、「メンタルストレス・カウンセリング」なのです。
これからもわかるように、我々現代人は、豊かな生活を手に入れた変わりに自分の時間の使い方に不器用になり、その孤独を埋めるために飽食に走るようになってきたのです。それがあたりまえの生活の中、食に関する感覚の鈍り自分から病気を呼び込むようになってきたのではないでしょうか。


[ メンタルストレス・チェックシートの解説 ]

木性が14点以上:
 客観的・数値的な能力にすぐれ、いつも理論的に理解しなければいられない注意深い性格。そのため、非常に社会性のストレスがたまりやすいため、そのストレスを解消するため酸味を求める傾向にある。この酸味を取りすぎると、肝臓及び胆嚢を傷つけ、肝炎や肝硬変、胆嚢炎等がおこりやすくなる。酸味の王様は、お酒であることをお忘れなく!
また、色でいうと緑の食べ物をさすので、植物性の食べ物等が肝臓や胆嚢を復帰させるということになります。

火性が8点以下: 
 火性は子供心を表し、自分の欲望を実現する心をいいます。ですからそれを実行できる方は特にストレスを感じないのですが、昔から長男・長女で育てられている方は、自分を抑える教育を受けていて、常に自分の欲望を抑えるストレスがかかっているのです。そういう方は、そのストレスをとるために苦味(ビールや内臓肉等)を求めるようになり、火性に配属されている心臓や小腸を傷つけることになるのです。また、色で言うと赤い食べ物が影響を与える。

土性が12点以上
 土性は、母親の心で愛情を指します。しかし、現在ではこの愛情が自由な時間の実現により(戦後、ほとんどの時間を生きるために使っていた)過剰になりやすい傾向にあるのです。それによって逆に愛情が満たされないストレスによって、甘味を欲するようになるのです。特に現在は、砂糖や蜂蜜といった単糖類の取りすぎによって、膵臓脾臓、胃を傷つけてしまうことが多いのです。この土性の色は、黄色ですが、逆に黄色い食べ物。例えばかぼちゃやサツマイモなどは体を健康に保ってくれます。

金性が12点以上:
 金性は、属に「がんこおやじ心」とも言われ、規則や決まり、道徳的な心をさします。つまり、責任を全うしようとしたときのストレスを示すのですが、そのストレスを解消しようとして人は、ピリ辛い味を求めようとします。それによって大腸や肺を傷つけてしまう結果となるのです。最近、肺や大腸の病気が増えているのはこのストレスがかかる社会背景に問題があるのかもしれませんね。(ピリ辛の王様は、たばこ)
 色は、白で大根やしょうが、にんにくなど体にいいものが配属されています。

水性が12点以上: 
水性は、八方美人的心をさします。常に、人の意見に合わせている方はこのストレスが非常にかかり、そのストレスを解消しようと塩味を求めるようになります。常に醤油や塩をかけている方は要注意です。そういう方は、腎臓や膀胱の病気にかかりやすく、天皇陛下前立腺癌なんかは代表的な例でしょう。それを予防してくれるのが実は黒い食べ物でひじきやきくらげ、黒ごま、のりなど昔からのたべものに多く含まれます。