「明日、死ねますか?」
諏訪中央病院の院長をやられている鎌田實(かまたみのる)先生がその著書で,
「医者の役割は、患者を長く生かすことではなく、いかに幸せに死を迎えさせられるかである。」
旨の内容を読んだ時に我々の目指す健康観と相通じるものを感じたような気がします。
「死」を恐れるから、それから逃れるような毎日を送るのではなく、日々幸せに生きること。
そして、いつお迎えに来ても喜んでそれを受け入れられる姿勢こそが本当の健康ではないのでしょうか。
あなたは、気持ちよく明日死ねますか?
我々が健康でいるために何が重要でどんな知識を
身に付けることが大切なのでしょうか?
「健康観」の話し
ここは、大分県湯布院町の保養温泉施設「健康温泉館」。森山操保健師を中心に、市民のボランティアのメンバーが集められ定期的に「健康教室」がおこなわれています。
勉強のテーマは、PPK(ぴんぴんころり運動)のためのからだづくりです。
ここに集まっているメンバーは、医学や栄養学、運動学に縁遠いと思われる一般の主婦の方が中心で、平均年齢は67歳(どう見ても60歳前後にしか見えない方ばかりですが)。
しかし、健康に関する知識を身に付けることにかけては真剣な方ばかりです。
この勉強会でいつも話し合われるのは、一般の家庭で何を理解し実行していれば、常に家族が健康でいられるかというテーマです。
そうかといって、難しい理論はとうてい理解できないし・・・。
「ゆふいんあすなろ会」の基本的な勉強のテーマは、「楽しく・無理なく・生甲斐をもって健康作りを実践しつづけること」です。
そのための知識や方法論をわかりやすく、東洋医学や現代医学の情報を取り入れながら、『大切なことは、知識を覚えるのではなく、学んだ情報を智恵に変える事である』とメンバーは考えます。
そして、こういった市民主体の勉強会が日本国中に広がることがこの会の願いだそうです。
ぜひ多くの方に、この考え方をよく理解していただき、学んだ情報を日々実践していただきながら『健康を実感できる充実した生甲斐のある人生』を全うしていただけたら幸いです。