エッセイ 「冬」を健康に生きる!

 「流れている水は腐らないが、たまり水は腐る。開き戸を開閉する軸は虫が食わない。この二つは、絶えず動いているからそうあるのだ。」 

これは、中国の戦国時代、呂不韋(りょふい)の言葉ですが、これは冬の我々の体にも当てはまるのではないでしょうか?

 冬の病気は、ほとんどが「水滞」(血液・リンパの停滞)が原因と考えられています。

 寒さゆえ家にこもりがちになり、血液の循環が滞る。

動物のように「冬眠」をするわけではないので食事は通常通りの量をとる。

 そうなると、人間の体の中の栄養十分な血液は、停滞により腐る(血液中の細菌が繁殖する)といった現象が実際におこり、それを排除(解毒)するために、喘息やアトピー、アレルギー、はたまた、膠原病リュウマチ、糖尿病の温床となってしまうのです。

 それでは、その予防または治療のために我々は何から気をつければよいのでしょうか?

 当然、血液の状態を良くすること!


 では具体的には?…「食事」と「運動」!

といっても、身近にできる内容でないと長続きしませんね。

 実は、答えはやはり昔の生活にあるのです。

 すぐに運動ができればよいのですが、なかなかできない方には、入浴がお勧めです。

通常よりの長め(30分ぐらい)のお風呂に入るのです。

温度は40度設定で自分が好きな入浴剤を入れできれば半身浴。

読書をしながらの半身浴は最高かもしれませんね。

 また、食べ物では、解毒作用のある「白菜」「ホウレンソウ」「黒豆」「牡蠣」、消化器系を整える「春菊」「さつまいも」「大根」「黒ゴマ」「いちご」、肺や痰を切る作用の「みかん」など冬にふさわしい食材を多くとり、血液を汚すような「肉類」や「乳製品」等を控えることも重要です。