「腸」の東洋医学的な捉え方

メンタルストレスカウンセラーの合言葉 「『腸』子は、どうですか?」

生物の進化過程で最初に生まれた臓器「腸」。

我々ホモ・サピエンスの進化の謎を解く鍵である「腸」ですが、実は現代科学としては、あまり研究されていない臓器なのです。

現状の腸の働きを再度復習してみると、

① 消化液とともに、食べ物を吸収しやすい状況に加工し、それを体内に吸収する。
② 人間の体に必要なビタミンを作り出し、それを体内に吸収する。
③ ホルモンの初期物質を作り出し、体内ホルモンのコントロールを行う。
③ 「パイエル板」により、免疫機能の60%以上を担っている。
④ 体温を維持させる。(蠕動運動する腸は、大きな筋肉の塊である)
⑤ 「脳」(自律神経・感情)をコントロールする。
⑥ 肌のコントロール(腸内の環境PHと肌の環境PHは、同じである)


「腸内環境」が乱れると、「心(メンタル面)」が乱れ、それが自律神経の乱れに生じ、結果的に「病気」に発展するのです。

参照:「病気のメカニズム①」:「すべては腸からはじまる!」  (※「病気のメカニズム②:「ミトコンドリアの働き」は別の機会に勉強します。)

※ 昔から、「腹(はら)の内を探る」とか、「腹の虫が治まらない」とか、「腹が煮えくりかえる」等々、「メンタル面」と「腹」=「腸」の関係は、言葉に表されていました。

「腸」は、進化の過程で他の臓器に分離(肝臓・心臓・脾臓膵臓・肺・腎臓・脳・etc.)し、役割を分担してきました。
しかし、それらの機能が消えてしまったのかというとそうではないのです。
元の働きも依然持ち続けている重要な臓器なのです。

では、どれだけの方が、この「腸」に対して、関心を寄せ、大切にしているでしょう?

「肝臓」や「腎臓」、「心臓」に関して、関心は強いのですが、いざ「腸」となると無関心といっていいのではないでしょうか。

「腸」の働きに、大きく関わっているのが、実は「腸内細菌」なのです。


我々の「腸」の中で共存している100種類100兆個の「腸内細菌」ですが、実はこの「腸内細菌」がほとんどの「腸」の機能を生み出しているのです。
つまり、我々は、この「腸内細菌」に助けられながら健康を維持しているのです。  
※「菌」の大切さを理解する為、「奇跡のリンゴ」のお話をいつもお読みください。

では、この事実から考えて、

課題2:「病気を治したり」、「体質を変えたり」、「健康を維持する」ためには、何が大切なのでしょう?