「心」と「身体」の関係


①「私は、電車に乗るたびにトイレに行きたくなる。」
②「僕は、体操の時間の前になるとおなかが痛くなります。」
③「私は、このメンバーで飲んだ日の帰りに、必ず事故や嫌な目に合う。」
④「私は、何とも言えない胸騒ぎがしたのちに必ず発作を起こす。」
⑤「私は、季節の変わり目になると必ず『ぜんそく』や『風邪』を発症する。」

上記のどのパターンも、自分の心が作り出した症状なのです。

『現象心理学』では、身体が訴えている「症状」からこの方の「心のストレス」や「トラウマ」を導き出すことができます。

カウンセラーは、そのことをクライアントにしっかりと受け止めさせ、『受け入れさせる事』が大切になるのです。

それが出来なければ、また同じことがおきるといった「恐怖」が先に脳を支配し、「自分の潜在意識」が症状を導いてしまうのです。

では、上記の①〜⑤は、いったいどういった心の動きが想像できるでしょう?

①は、たぶん、電車の中(または、人ごみの中)で、トイレを我慢した非常に辛かった過去の体験が、常に脳裏を支配しているのだと考えられます。しかし、もっと深層心理まで、掘り起こしていくと、この方の幼少期に、おもらし等で親(または、親しい大人)にかなり衝撃的に叱られた体験から来ている場合も考えられます。
こういった場合のカウンセリングは、幼少期まで振り返る必要があるかもしれません。
また、具体的な対応としては「誰もが同じだということを理解させ、電車や乗り物に乗る場合の『おまじない』をアンカーリングすると効果的です。

②は、これも幼児体験等で体操中に失敗して友達に笑われた辛い思いをしたか、常に親から「人目を気にするように!」としつけられているか、「自分は運動音痴だ!」と言い聞かされている人に多い現象です。
まあ、多かれ少なかれ誰にもある経験ですが、この場合は、本人の本当の原因をしっかりと聞く事でほとんどが解消します。なぜならば、極度の緊張感がこういった状況を引き起こしているからなのです。
この場合も、『スーパーマンになるおまじない』を活用してみましょう。

③は、誰もが気付かずに実は起きていることなのです。皆さんも何となく「この方といると、運が向いてくる!」「この方と出会うと悪い事が起きる!」といった経験はないでしょうか?
これは、潜在意識の中での自動反応なのです。潜在意識とはいえ、心の動きですので、身体は敏感に反応します。思考力が落ちたり、反射神経が鈍ったり等、かなりの影響を受ける事は確かです。
では、どうすればよいでしょう?簡単です、分析すればよいのです。なぜ、あの方をプラスに、あの方をマイナスに捉えてしまうのか?
答えは、自分の幼少期の両親との接し方(関係)にあるのです。
もし、あなたが、自分の両親との関係を真剣に考え、理解しようとしたならば、あなたの他人に関する感覚(捉え方)は、大きく変化することでしょう。

④、⑤は、もう説明しなくても『現象心理学』を少しでも理解された方ならば、お分かりになるはずです。

「発作」も「ぜんそく」も「風邪」も自分が引き起こしているのです。

その理由は?

その方が都合がよいからです。自分(潜在意識の自分)にとって、とてもメリットがあるからなのです!

しかし、これは、顕在意識の自分では理解できないはずです。
なぜなら、「辛い」し「怖い」からなのですが・・・。

だからこそ、こういった症状を受け入れることが、症状を緩和することになるのです。


全てが『自分の個性』だということをしっかりと受け入れて・・・、

自分に起きる出来事を避けるのではなく・・・、

正面から理解しようとすることが大切なのです!

・・・といってもやはり一人では難しいですよね!

だからこそ、「メンタルストレスカウンセラー」や「ライフカラーカウンセラー」の存在があるのです。

以上<問題4>の私の考え方です。