「進化論」と「ミトコンドリア」

進化論

① 生物的進化
・ 世界は、海が70%・陸が30% 海で生活をしていた。
・ 最大の進化は、海から陸に生活を変化させたとき
・ 陸上の問題は、酸素とウイルス(微生物)
・ 酸素は毒性強く生物が生きられない 
     → 酸素を取り込めるウイルスの存在(細胞内に取り込んだ)
・ 白血球の変化で陸上のウイルスに対応(顆粒球の存在)

② 人間での進化
・ 食べ物の傾向によって遺伝子を変化させていった。
・ 人類の最初は、O型の遺伝子 (狩猟民族)
・ 食料確保の為に菜食から農業へ → 病気に対応する為にA型に変異
・ 食料確保の為に肉食から家畜へ → 病気に対応する為にB型に変異
・ 文化の交流による混血     → AB型へ

※ 食物からエネルギーの変換時(植物が中心 OR 動物が中心)


1. ミトコンドリアとは? 


ヒトや動物の細胞の中で、エネルギー(ATP)を作り出しているのがミトコンドリアという細胞内小器官。細胞内の発電所に例えることができる。1個の細胞内で数百個あり、太古の昔、原始細胞の中に、呼吸能力のある細菌(好気的バクテリア)が入り込んで、共生を始めたのがミトコンドリアの起源である。
 ミトコンドリアのDNAは、必ず母親ののみを受け継ぐ。
※ 36度前後で、水素と酸素を反応させる(スペースシャトルと同じ)


2. 加齢とミトコンドリアの関係


 加齢とともにミトコンドリア遺伝子に変異が蓄積し、ミトコンドリアからの活性酸素の漏出が増大し、活性酸素や核のDNAを刺激し、変異をおこす。
 ミトコンドリアの遺伝子は、核の遺伝子の10倍も進化速度が速い。環境によって、特別な遺伝子に変化する現象が見られる。
 理想は、高出力型のエンジンではなく、排気ガスの少ない、耐久性の高いミトコンドリアを持っていること。


3. ミトコンドリア遺伝子と病気の関係


 (財)岐阜県国際バイオ研究所 田中雅嗣(たなか まさし)
現在、ミトコンドリア遺伝子型と成人発症性疾患の関連を追及しています。糖尿病における動脈硬化の進展や腎臓の機能障害、心筋梗塞脳梗塞の発症などに、ミトコンドリア遺伝子多型が影響を及ぼしていることが明らかになっている。

がん治療として、ミトコンドリアを正常化する治療が行われている。


4. 『パラサイト・イブ』


 1995年に第2回日本ホラー小説大賞を受賞した瀬名秀明の『パラサイト・イヴ』は、ミトコンドリアの共生起源説、および、人類進化におけるミトコンドリア・イヴ説(Wikipedia英語版Mitochondrial Eve参照)に基づき、現在のミトコンドリアは、細胞の支配下にあるが、もしもそれが反乱をおこしたならば、という仮定の物語で話題を呼び、映画やゲーム化も行われた。